気候変動に関する話し合いドーハで再開

バードライフは各国政府に対して2015年までに公正で野心的かつ
法律的拘束力のある気候変動合意を達成するよう要望した。
写真提供:Arend Kuester/flickr

この先2週間、バードライフ・インターナショナルは今日カタールのドーハで開幕する国際気候変動交渉に参加します。バードライフは各国政府に2015年までに気候変動合意をまとめるために、2012年の国連気候変動会議で決められた予定表、行動計画、目標を前進させるために真剣に活動することを要望しています。この合意は公正で野心的、かつ法律的拘束力のあるものです。参加国は仮合意の中に気候変動緩和策を増加させなければならず、それにより世界の平均気温の上昇を2℃未満に止めて炭素排出を減らし、各国を正しい軌道に戻します。平均気温が2℃以上高くなれば、今日私たちが見ている地球上の生命の多くを最早支えることが出来ないような新たな地球環境になってしまうのです。

バードライフの代表団の主要な論点は開発途上国における森林伐採と森林劣化による炭素排出を減ずるためのメカニズム(通称REDD+)で、これにより生物多様性と生計手段がREDD+の実施で確保されるのです。REDD+は生物多様性と人々に利益を与えながら気候変動を大幅に和らげることが出来ます。ただし、それは力強い保護とシステムが整備されて初めて可能になるのです。バードライフは参加国に対してREDD+の炭素だけではない数々の利益について一層の理解を求めています。成果に対する報酬、複数の利益を測定する森林モニタリング・システムの役割、生物多様性条約(CBD)により作られたREDD+の保護と利益に対する助言を認識すること、および、森林伐採と森林劣化を進める要因との取り組みなどの観点からの理解です。

バードライフは気候変動の影響に対する適応についての討議でも貢献します。私たちは、途上国における弱い立場の人々や彼らが依存をしている生態系にもたらす適応計画のための適切な支援を確実に行うために活動しています。さらに、私たちは気候変動を進行させることにほとんど責任を有しない国々に対する、気候変動に関連する極端な事象やいわゆる遅発性事象(海面上昇、生物多様性の喪失、砂漠化など)による損失、損傷に対処するための活動を進めています。

今回の会議にはバードライフは本部の事務局およびドイツ、イラク、レバノン、カタール、スペインおよび英国のパートナーと共に参加しています。

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