「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ」について

バードライフ・インターナショナル東京は、「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)」に国際NGOの一員として参加し、渡り鳥の保全活動を推進しています。平成25年度は、環境省より「平成25年度東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ事業普及啓発等推進業務」を請け負い、日本国内の事務局として、国内のフライウェイネットワーク活性化のための活動を行いました。

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平成25年度(2013年度)の活動のトピック

(1) 国内ネットワークへの普及啓発  日本国内の30サイト目のネットワーク参加地として、熊本県荒尾市の荒尾干潟が登録されました。  

(2) 2012-2016年の実施戦略等に係る国内取組の実施状況整理  EAAFPでは、実施戦略を設定しており、現在は、2012年から2016年にかけての第2期実施戦略の期間中になっています。日本のネットワーク・サイトで実施されている取組が、実施戦略に対してどのように貢献しているかを、アンケート調査を実施して整理しました。

(3) 重要生息地ネットワーク(ガンカモ類)の交流会開催  日本のネットワーク・サイトのうち、ガンカモ類サイトの自治体を対象に、全国ガンカモネットワーク交流会を秋田県大潟村で実施しました。この交流会は、各サイトにおける取組や課題を共有し、各サイトでの普及啓発等の取組に活用していただくことを目的に開催されました。 

(4) モニタリング・タスクフォースへの支援  EAAFPでは、フライウェイ全体を通しての共通のモニタリング手法が構築されていません。各サイトの生物多様性の保全を進めていくためにも、ネットワーク・サイトで共通で実施できるモニタリング手法を確立することが急務となっています。フライウェイ全体を通してのモニタリングでは、言語の違いや調査実施者の確保の問題など、様々な問題があるため、できるだけ簡潔な調査とし、各サイトの環境変化に焦点を当てたモニタリング調査を対象としています。  平成25年度の活動では、モニタリングシートと記入マニュアルの案を作成しました。