欧州委員会の専門家がEU自然法の妥当性を確認

EU野鳥指令と生息地指令の’フィットネス・チェック’を支持する評価調査

7月5日に欧州委員会はEU自然指令についての専門家の調査結果を公表しました。この研究は2016年3月には完成していましたが、これはWWF(世界自然保護基金)による公式要求のお蔭でやっと公表されたものです。

この調査は動植物と生息地を保護する法律としては世界で最も強力なものとして知られているヨーロッパの自然に関する法律であるEU野鳥指令と生息地指令について詳細な評価を行ったものです。同法は欧州において1,000を超える主要な種と27,000以上の自然サイトを保護しています。

この調査は野鳥指令および生息地指令の‘フィットネス・チェック’の一環として、Milieu社に主導された専門家グループにより行われました。それはNGOや中小企業、市民、そして欧州議会やEU加盟国が表明し、求めていること、即ち自然指令は目的にかなったものであり、速やかに実施するべきであるという事実を裏付けるものでした。

結論として以下のことが記されています。

「揃えられた一式の証拠は、自然指令が目的にかなっていること、そしてEUの付加価値があることを示しています。自然指令は自然保護と持続可能な開発全体に多くの重要な利益をもたらしました。同指令は自然保護の目的を進めつつ、利害関係者の様々な利益に取り組むことのできるバランスの取れた枠組みとなります。全体として実施費用は妥当であり、一部の利害関係者には他より影響が大きいことは確かですが、利益の方が費用を上回ります。」

欧州委員会自身の専門家の調査でさえもEU自然指令は目的にかなっていることを確認しているのですから、私たちバードライフ・ヨーロッパはその‘フィットネス・チェック’の結果を公表し、これらの重要な自然法の実施を開始することは欧州委員会の義務であると信じています。

 

報告者: Zeynep Karasin

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