太平洋のミズナギドリ類が危ない: これらの象徴的な鳥を守るための新イニシアティブ

モレイン環礁を巡回するカワリシロハラミズナギドリ
写真提供: Fred Jacq

何世代にも亘って船乗りや海を愛する人たちにとって、海鳥は仲間であり、楽しみで、海が荒れた時も時間を共に過ごしました。海鳥は雄大で、面白く、騒がしく、ミステリアスで目を見張らすものでした。熱帯太平洋に散らばった無数のオセアニアの島々が地球上で最も風変わりな鳥の集団の生息地です。太平洋は世界の海鳥の中心地です。けれどもこれらの旅行者、漁民、海岸への訪問者の仲間が困難な状態にあり、特にそれは太平洋で顕著です。

彼らは他の比較出来る鳥のグループのどれよりも危惧されています。彼らの状況は最近の数十年で早い勢いで悪化しています。太平洋地域に生息する多くの鳥が危険にさらされています。何種かの特別な海鳥は正に過去の鳥の多くの幽霊に加わる瀬戸際にあります。

過去数年に亘りバードライフとそのパートナーは異なる種を守るために(同時に発見するために)活動を行って来ましたが、問題があまりにも大きいため、私たちは太平洋全体での海鳥の絶滅危惧種保護のための戦略が必要になりました。私たちはこの戦略を‘太平洋のミズナギドリ類の危機’と呼んでいます。

ウミツバメ類を含むミズナギドリ類(petrel)はオセアニア地域では他のどの科の鳥よりも遥かに多くの個体数を失いました。これがこの新プログラムがこの ‘ミズナギドリ類’の グループに力点を置く理由です。異なる象徴的なミズナギドリ類のための戦略の一環として開発中の特別なプロジェクトは他の海鳥も助けるでしょう。

優先的活動はフィジーミズナギドリ、ソロモンミズナギドリ、ハインロートミズナギドリ(和名未定)の繁殖地を見つけることになるでしょう。全体で18種以上について活動が必要で、そこにはバヌアツシロハラミズナギドリ、カワリヒメシロハラミズナギドリ、ポリネシアウミツバメ(和名未定)、セグロシロハラミズナギドリ、ムナオビシロハラミズナギドリおよび熱帯性のミズナギドリ類などが含まれますが、恐らくはもっと多いでしょう。

オセアニアのほとんどの島では繁殖する海鳥の系統的な調査が行われたことがありません。海鳥の繁殖地域では海における脅威もありますが、最大の脅威は陸上においてです。私たちが捕食者からの圧力を取り除き、営巣・ねぐらコロニーの劣化を防ぎ、安全な場所を確立しなければ海鳥の保護状況は改善しないでしょう。

世界の海鳥愛好者の助けが太平洋の海鳥保護のための初めての一貫した総合的な計画の策定に必要です。支援があれば私たちは保護活動により海鳥に安全をもたらすことが可能で、種ごとの個体数状況を確認し、種ごとの保護計画を策定するために繁殖地を発見します。また現在行っている保護活動を改善し、新規の活動が必要な場所も分かるでしょう。このイニシアティブはバードライフ単体での活動よりも大きなもので、私たちは他の団体とも協力し、改善されたコミュニケーション・ネットワーク、資源共有、能力構築、また一層のプロジェクト開発などを進めて行きます。

 

報告者: Mike Britton

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