復元計画: 島からの最新報告#4-絶滅危惧種の鳥の発見とサメ

復元計画: 島からの最新報告#4 「離れた環礁を発見!」
写真提供: Photo: Steve Cranwell, BirdLife International

絶滅危惧ⅠA類のポリネシアアルキバトは世界で最も希少な鳥の一種です。地元の名前で‘テゥテゥルル’と呼ばれるこの鳥は世界に僅か100羽ほどが残っているだけで、そのすべてが仏領ポリネシアに居ます。

外来種の捕食動物が居ない環礁でかなりの数のポリネシアアルキバトを見つけたのは私たちの復元計画チームにとっては大興奮することでした。チームは現在これらの鳥と他の固有種を絶滅から救い、島の自然環境のバランスを回復するために懸命に活動しています。このことは島の復元が終わったのちにこれらの鳥がどのように回復するかを示す良い指標となります。けれども鳥にはまだ皆様の支援が必要なのです。

アクテオン&ガンビア群島の6つの孤島の復元活動でまだやるべきことはたくさんありますが、特に踵にがぶりと噛みつくサメに出会った時には、Steve Cranwellと彼のチームにとってこれは疑いもなく大きなやる気を起こさせる出来事でした。

プロジェクトのリーダーで外来種の専門家Steve Cranwellからの下記の最新報告をご覧ください。

衛星電話を通じてのSteveの報告

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プロジェクトに胸を躍らせるSteve Cranwell(中央)とプロジェクト・チームのメンバーおよびコミュニティのメンバー
写真提供: Island Conservation

ご連絡が遅くなり申し訳ありません。この計画の巨大な実務が始まり、私たちはこの野心的な復元活動のための数えきれないほどの仕事を行うのに非常に多忙でした。驚くことに(すべてが上手く行かない可能性がありながら)私たちは予定通りです。

それぞれの場所で地元の人たちの助けを得ながら地上チームとヘリコプター・クルーは、ヘリコプターに被害を与えそうな緩んだ袋や他の道具類の管理を行いながら、直ちに荷揚げするために円滑に、かつ効率的に作業を行いました。

この地上活動と正確な飛行は私たちがVahanga島とTenania島に到着するまでに予定の半分の時間で作業を完了できたことを意味します。

チームのメンバーの何人かは最初の一週間ほどをVahanga島でポリネシアアルキバトとツアモツシギの探索に費やしました。見つけにくい種ですが努力は報われオスとメス1羽ずつのアルキバトと4羽のシギが見つかりました。

世界に約100羽しか残っていないポリネシアアルキバトのうちの1羽。
写真提供: Island Conservation

他のチームメンバーの数人もTenarato島でこの2種のセンサスを完了するために島に留まりました。この捕食動物のいない環礁でこれほど徹底した調査が行われるのは初めてのことです。かなりの数が居ることが最初の報告で示されています。

礁湖の水路がモニタリングの横断路と交差する時、いつも起きることですが、十分に注意するべきチョットした冒険があります。ツマグロザメが海中に沈んでいる体の部分を狙って真っ直ぐにやって来るのです。油断しないことと頑丈な杖がこれまでのところは十分な抑止手段であることが証明されています。

Temoe島では海鳥のセンサスと植生の調査が完了し、Murphy’s Petrel(ウスハジロミズナギドリ)が数年前に行われた類似の調査と比較して数百から千羽以上も増えていました。

基礎的な調査が全てのサイトで行われており、対象種の声の数の変化を追跡する手段として音響記録装置による調査を増やしています。

近日中に次のご連絡をします。

Steve

(報告者: ショーン・ハレル)

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