野鳥の密猟に対する初めての地中海全域での調査

密猟で殺されたアカアシチョウゲンボウ
写真提供: © BirdLife Cyprus
速報によれば毎年地中海地方では1千万羽の野鳥が密猟の犠牲となって殺されており、その中には多くの絶滅危惧種や数が減少している種が含まれています。地中海地域の27のバードライフ・パートナーとグルジアが今回初めて必要とされている科学的な再調査を行っています。
彼らは密猟が最も頻繁に行われる場所、そのために使われている方法、殺されたり捕獲されたりする鳥の種と個体数に関する既存および新規の情報を集めています。この地中海域全体での総合的解析は、問題点の範囲と規模を明らかにし、優先的対策と行動のベースライン設定の助けになるでしょう。
地中海地域での密猟には様々な形の犯罪行為があります。違法な射撃、罠猟、卵や雛の採取、毒殺など様々です。それは鳥の殺傷や採取が禁じられている場所や期間、違法な方法の利用、特定の種を狙っての毒殺、保護種の殺傷と採取などに及びます。これらの犯罪の裏にある要因は様々で、国や地方によるパターンがあります。このような行為の一部は経済的利益や組織犯罪と関係する一方、その多くは不十分な教育と自然への無関心に関係しています。
この重要な再調査は渡り鳥の密猟に関する優先すべき保護対策の基礎を設定する役を果たすでしょう。より明確な支援活動の課題に対して必要な情報を提供するでしょう。狩猟団体、政府および国際会議の間での対話を助け、それにより、経済的、社会的、政治的な状況に配慮しつつも、影響を受けている国や地方に相応しい解決策を見出すでしょう。さらに、長期的な変化のモニタリングと、EU野鳥指令、ベルン条約、CMS、AEWA
、猛禽類MOUおよびバードライフの活動などを含む保護活動対策の影響を査定する能力を考慮に入れるでしょう。
バードライフは集めた情報を最も効果的で有効な方法で密猟問題と戦うバードライフ・パートナーを支援するための今後の資金投入プログラムの基礎として利用して行きます。
(報告者:Willem van den Bosscheバードライフ・ヨーロッパ自然保護担当)
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