準絶滅危惧種ケープベルデミズナギドリの保護計画

Sinagoga漁業コミュニティでのワークショップへの参加者
写真提供:Biosfera I

ケープベルデ、セネガル、南アフリカおよびポルトガルから約20人が2014年12月1日~4日にケープベルデのミンデロで行われたワークショップに参加しました。このワークショップは‘ケープベルデミズナギドリ活動計画’の進展を目的とするものでした。

ケープベルデミズナギドリ(和名未定につき仮称)はその名の通りケープベルデの島々のみで繁殖する固有種です。バードライフは最近本種を独立種としてオニミズナギドリから分離しました(Hazevoet 1995)。本種は2014年にIUCN(国際自然保護連合)のレッド・リストで準絶滅危惧種に指定されており、ケープベルデの法律により保護されています。最大の繁殖コロニーがあるラソ島とブランコ島に許可なく立ち入ることは違法ですが、この法律は十分に実施されてはいません。主要な営巣地での野放しの捕獲や密猟が高いレベルで行われ、光害、外来種、漁業活動による偶発的な死が本種への主な脅威として続いています。

ケープベルデ環境省は、バードライフとバン・ダルガン国際基金(FIBA)の支援と地元NGOのDefesa do Meio Ambiente協会の協力を得て、本種保護のための優先事項を明確にするために4日間のワークショップを開催しました。

‘ケープベルデミズナギドリ活動計画’の目的は本種を準絶滅危惧種から軽度懸念のカテゴリーにすることによりその保護状態を改善することにあります。ワークショップでは下記の項目が高レベルの目標として合意されました。

  • 狩猟による雛の死亡率を下げる
  • 分布、個体数の大きさ、個体数動向などに関する知識の改善
  • 外来種から繁殖サイトを守り、再生する
  • 光害が関係する死亡を減らす(灯台の明かりなどによる衝突)
  • 異なる漁法での死亡率に関する知見の改善
  • ケープベルデの漁業による鳥の死亡を減らす

ワークショップの参加者はサント・アンタオ島のSinagoga漁業コミュニティを訪問しました。これはかつてのケープベルデミズナギドリの密猟者に会い、漁業と密猟の社会・経済学を理解する機会を参加者に与えました。今では漁業者グループはBiosferaと共同で本種の保護活動の先頭に立ち、モニタリングにも参加しています。

‘種の活動計画’はケープベルデの海鳥保護のための国家戦略に貢献するもので、ワークショップはバードライフとFIBAの‘アルション・プロジェクト’の協力とMAVA基金による資金支援により西アフリカにおける‘渡り鳥保護(CMB)’の枠組みの下で行われました。

ワークショップに参加した研究機関と団体はそこで決められた活動の実行を約束し、また活動計画について他の利害関係者に広く伝達する責任も受諾しました。

(報告者:Obaka Torto)

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