バードライフの報告によりEUにおける海鳥保護がゾッとするほど不十分なことが明らかに

サ・コニリェラ(バレアレス諸島・スペイン)
写真提供:(c) J-M Arcos

欧州のマリーンIBA(鳥を指標とする重要自然環境)の40%以上が保全されておらず、EU(欧州連合)諸国の3分の2が自国の海洋エリア(領海および排他的経済水域EEZ)の3%以下を保全しているに過ぎません。これは今日発表されたバードライフの報告書‘マリーン・ナチュラ2000進捗評価’のショッキングな結果の一部です。同報告書ではバードライフのマリーンIBAを参考にしてEUの23の沿岸国での‘特別保全エリア(SPA)’指定の進捗状況を評価しました。

海鳥とその陸上と海における生息地の保護は‘欧州野鳥指令’に基づく要求です。これは同時にEUの生物多様性目標に取り組むためにも海鳥と生息地を確実に保護することが重要です。1979年以来EU諸国はSPAにより海鳥を守る義務を負っていますが、多くの国が海洋環境の保全に失敗しています。今それぞれの国でSPAを特定することが急務なのです。

バードライフ・ヨーロッパの海洋保全オフィサーのマルガリーテ・タージアによれば「欧州の海鳥は混獲から生息地喪失や海での人の活動による攪乱に至る様々な脅威を受けています。バードライフの国別ファクトシートと双方向地図は、海での保全は依然として不十分で、EUのネットワークは不完全であり、私たちは既存のサイトの管理を行っていないことを示しています。」

今日の報告書も幾つかのEU加盟国がEUの資金提供プロジェクトによりマリーンIBAを特定していながらポルトガルなど多くの国が実際にマリーンIBAを保全する活動で遅れを取っています。ドイツ、スペイン、ポーランドなど一部の国では海鳥のサイトを守る上で素晴らしい進展を示していますが、多くの国はまだ海洋エリアのほんの一部を保全しているだけです。全体としてヨーロッパにおける海鳥のためのSPA指定の進展は不十分で、8つの国は‘不十分’にランクされており、‘優秀’の評価を得たのは3カ国のみです。

「EUは依然として海洋を汚染し、略奪している主要な違反者で、自身の海の最も重要な場所の公式の保全さえ数十年に亘り出来ていません。欧州委員会は加盟国が‘自然指令’の実行を行わずにいることを放置してはならず、このような恥ずべき不作為に対して近い将来彼らを法廷で訴えるべきです。」とEUの海洋・漁業政策オフィサーのブルナ・カンポスは言っています。

報告者:ルカ・バナコルシ

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