ジブチ自然保護協会に対して友好団体が共同で同会の長期に亘る存続を支援

北東アフリカの国ジブチのパートナー、ジブチ自然保護協会が、自然保護と人々のために効率的に活動することに関しては組織の規模は関係がないことを示しています。

完全なボランタリーによる運営委員会、わずか3人のスタッフ、500人に満たないメンバーしか居ないジブチ自然保護協会はバードライフ・パートナーの中では最も小さな団体の一つで、またジブチに設立された最初の自然保護のための市民組織です。それでも彼らはジブチの危惧される野生生物と生息環境、ジブチを通過する渡り性の種、そして人々の生計と環境への関心を向上させることに責任を持っているのです。

その役割の中には絶滅危惧ⅠA類に指定され、世界でこの小さな熱帯の国にのみ生息するジブチシャコ(Dibouti Trancolin: 和名未定につき仮名)の保護も含まれています。ジブチシャコはジブチ自然保護協会のロゴにも使われており、彼らはこの鳥が同国の森林内でどこにでも見られ、人々の心にも残ることが確実になるよう頑張っています。

このように大きな責任があり、少人数のスタッフしか居らず、年度予算がプロジェクトに対する補助金に大きく依存している状態では、効率と組織が鍵になります。けれどもバードライフのパートナーシップに加わることにより、ジブチ自然保護協会のような小規模な自然保護NGOでも保護活動のキャパシティを高めるために世界中のNGOの経験を引き出すことが出来るのです。一つの団体でも世界的なパートナーシップをその背後に持つ場合は決して小さなものではありません。

djibouti-workshop

ドイツのバードライフ・パートナーNABUは先頃ジブチ市で開催された4日間のワークショップの際にジブチのバードライフ・パートナーに支援を提供しました。バードライフ、UNDP-GEF(国連開発計画/地球環境ファシリティ)の渡り性飛翔鳥プロジェクト、NABUおよびランダウ動物園(ドイツ)の資金支援で行われたこのワークショップではジブチ自然保護協会のキャパシティの評価と改善が行われ、長期の自然保護計画が策定されました。これは自然保護団体の‘健康診断’のようなもので、この結果ジブチ自然保護協会の心臓、循環器系および消化器官が改善されました。

「ジブチ自然保護協会は新スタッフを雇用する途上にあり、彼らが加わることで実施される新しい戦略的計画が承認、採択されました。」と同会会長Houmed A. Bourhanは言いました。

およそ百万羽の渡り鳥が毎年ジブチ上空を通過し、この国を渡り性飛翔鳥にとって非常に重要なボトルネック・サイトにしています。結局のところ、自然は国と国の間で共有されているのです。ドイツの生息地を必要とする鳥は、生き残るためにジブチの生息地も必要なのです。そして、渡りの驚異はアフリカ-ユーラシア・フライウェイ沿いの全ての人々により共有されています。経験を共有し助け合うバードライフ・パートナーシップは、フライウェイ全域で渡り鳥の保護を行うことが出来るのです。

(報告者:ショーン・ハレル)

 

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