‘自然保護リーダーシップ・プログラム’が2014年度保護活動賞を発表

今年度の’自然保護リーダーシップ・プログラム’賞の恩恵を受ける種の一つムナグロワタアシハチドリ
写真提供:Murray Cooper; worldsrarestbirds.com

‘自然保護リーダーシップ・プログラム(CLP)’が今年度の自然保護チーム賞を発表しました。16ヶ国に対して26の助成金が贈られ、その総額は45万米ドルになります。

今年対象になったプロジェクトはガボンにおけるアフリカクチナガワニからインド西ガーツ地方での3種のレッドリストの樹木の調査と評価に及ぶ広範囲のグループで構成されています。今年は初めてアンティグアバーブーダ(カリブ海の島嶼国)からのプロジェクトも支援する予定です。

「これらの賞では発展途上国の110人の若い自然保護リーダーを彼らの経歴の初期段階で特定しました。彼らは2,500人以上のCLP卒業生の世界的ネットワークに加わります。これらの人々は世界中で自然の状態を保全や改善することに尽力しています。」とバードライフのCLPマネージャーのKiragu Mwangiは言いました。

今年のプロジェクトの対象となる鳥には絶滅危惧ⅠA類のアオキコンゴウインコ、マミジロゲリ、ムナグロワタアシハチドリ、ソデグロヅルなどが含まれています。この他に二つのプロジェクトがあり、ブラジル北東部のセラ・ド・ウルブIBA(重要生息環境)とコロンビアのアンデス山系傾斜地・チョコ固有鳥類地域に重点的に取り組みます。

資金支援に加えて、全ての参加チームのメンバーは保護活動の専門知識にアクセス出来るようになり、CLPパートナーシップ内で訓練も行われます。

「このプログラムを通じて私たちはスキルと知識を一層高めるためにこれまでと同様専門的能力の開発と指導を行って行きます。」とKiraguは言いました。

同窓のメンバーは追加補助金、CLPスタッフによる指導や訓練を受ける機会もあります。各受賞チームの代表は2014年6月にカナディアン・ロッキーの前衛にある環境研究ステーションで行われる2週間のCLP自然保護リーダーシップ・マネージメント訓練ワークショップにも参加します。

2014年の4つの受賞チームはバードライフ・パートナーのアルモニア協会(ボリビア)、SAVEブラジル、アベス・イ・コンセルバシオン(エクアドル)、ナイジェリア自然保護基金による指導を受ける予定です。

CLPはプログラムが開始された1985年以来554ものプロジェクトを支援しました。

CLP(自然保護リーダーシップ・プログラム)はバードライフ・インターナショナル、コンサベーション・インターナショナル、Fauna & Floraインターナショナル、野生生物保護協会の間のユニークなパートナーシップです。CLPの使命は、自然保護の優先度が高い問題に取り組むために現場で活動している経験の浅い保護活動専門家のリーダーシップ能力を築くことにより、世界中で生物多様性保全を前進させることです。

報告者:マーチン・フォーリー

 

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