どのように自然とかかわっていますか?

RSPBの報告書は子供たちの自然への係り度合を測定している
写真提供:Eleanor Bentall; RSPB

橙黄色の葉がごちゃ混ぜになった大きな山に飛び込むこと。柔らかい苔で樹皮が覆われた木に登ること。丸太の下に居る虫を見つけること。水溜りで水をはねて遊ぶこと。鳥のさえずりを聞き、頭上に急降下するのを見ること。星空の下でのキャンプ。足を砂の中に突っ込むこと。

子供でも大人でもこのようなことは笑顔をもたらすでしょう。けれども、私たちは野外で遊ぶことは面白いだけでなく、子供の成長にとっても非常に大切なことを知っています。

多くの自然保護活動家が今の世の中では自然との結びつきが失われつつあり、将来の自然保護活動に対するその影響は大きいだろうと懸念しています。

今回初めてRSPB(英国のパートナー)が子供たちの自然界との結びつきの度合いを測定した画期的な報告書を作りました。

3年間に亘りエセックス大学と共同で研究して、RSPBは子供たちと自然との結びつきを明確に表現し、それを測定する方法を開発しました。この報告書には子供が自然をどのように感じているかを表した4つの記述が含まれています: 自然の楽しさ、自然との一体感を持つ生き物への共感、環境に対する責任感を持つことなどです。

1000人以上の子供を調べたRSPBの報告書により英国では5人(8~10歳)に一人しか自然との満足な係りを持っていないことが分かりました。

「私たちは英国の子供たちが実際にはどのように自然との結びつきを持っているかということを誰もが測定することのできる基準を初めて作りました。この新しいアプローチを採用することにより、私たちは子供たちと自然の係りをモニターすることが出来るようになり、政府や地方自治体に政策やその実施を通してこれを増やすような活動を取るように勧めているところです。」とRSPBの事務総長マイク・クラーク博士は言いました。

子供たちを自然に関わらせるキャンペーンを始めるために、RSPBは‘ワイルド・ネットワーク’を作り、子供と自然をつなぐ映像によるキャンペーン‘プロジェクト・ワイルド・シング’の支援に協力しています。このドキュメンタリー映画は先週英国で放映されました。

映画監督のデービッド・ボンドは「私たちは現状を逆転させることが出来ます。この研究のお蔭でこれからは子供たちと自然をもう一度結びつけるために英国全土で進められている活動の効果を測定することが出来るのです。」と言っています。

私たちはこの活動が世界中に反響し、バードライフ・パートナーシップが世界中で子供と自然を結びつけるためのネットワークを提供することを望んでいます。

しかしこれは今や子供に限ったことではありません。幾つになっても自然の中に行くことは私たちの健康、幸福その他諸々のことにとって本当に大切なことです。それに加えて、人々は彼らが知っていることや愛しているものだけを守ろうとします。ですから、そこに出掛けてお手本を示して人々を導いてください。

報告者: Shaun Hurrell

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