ブルーン・インドネシア CEPFのためのワラセア・プロファイルチームを主導

ワラセア地域に生息する多くの絶滅危惧種は森林に依存している。
写真提供:Burung Indonesia

バードライフ・パートナーのブルーン・インドネシアがインドネシアと東ティモールのワラセア生物多様性ホットスポットのためにCEPF(クリティカル・エコシステム・パートナーシップ基金)の生態系プロファイルの開発に連携しています。

これが完了すれば、このプロファイルは保護活動を優先的に行うべき地域を特定し、今後5年間に5百万米ドルの 助成金の支払いについてCEPFを指導します。助成金は市民団体(CSO)がこの地域で自然保護活動にあたることが出来るように授与されます。

ワラセア地域にはバリ島よりも東のインドネシアの島々、パプア(スラウェシ、マルク、ヌサトゥンガラ)の西および東ティモールが含まれます。CEPFはワラセアをその豊かな生物多様性と自然資源が土地の改変、過剰な開発および外来種により脅威を受けているために選んだのです。

ワラセアは他の地域では見られない種が生息しており、その多くはIUCN(国際自然保護連合)により絶滅の危惧があるとしてリストアップされています。バードライフはワラセアの鳥のうち50種以上を危惧種に分類しています。またバードライフはワラセア地域に10カ所の固有鳥類地域(EBA)を特定しました。EBAは鳥だけでなく、他の固有の動物や植物にとっても同じくらい重要であることを示しています。

「ワラセアは保全が必要な、信じがたいほどの生物多様性に富んだ場所です。残念ながら、この地域への自然保護のための投資はスマトラやボルネオなどのインドネシアの他の地域と比べると遥かに少額です。」とブルーン・インドネシアの会長Agus Budi Utomoは言いました。「今開発中の生態系プロファイルはCEPFの資金が確実に最も緊急な優先的場所に使われるようにする助けになるでしょう。」

CEPFはNGO、学術機関、コミュニティ・グループ、民間部門などの市民団体(CSO)に人の幸福に不可欠な生物多様性と健全な生態系を守るための資金と技術支援を提供します。

 ブルーン・インドネシアはこのプロファイルを準備する組織連合のコーディネーターです。このプロジェクトに関係するその他のメンバーは野生生物保護協会、バードライフ・インターナショナル、Samdhana研究所、および、ボゴール農業大学の沿岸・海洋資源研究所です。

バードライフ・パートナーシップはインド・ミャンマーと地中海のホットスポットに対するCEPFプロファイルの作成で連携しており、バードライフの世界および地域の事務局と各国のパートナーのスタッフは助成金の勧誘と精査および基金の分配を行って、これらのホットスポットへの地域実行チームとして活動しています。

 

 

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