正しい再生可能エネルギーなのか? 場所は!

再生可能エネルギー源は化石燃料から気候に優しい、低炭素社会への移行に不可欠です。
写真提供:image@ N Upton - RSPB-Images.com

120ヶ国から約600人の自然保護活動家が集まって開催されているバードライフ世界大会で‘正しい再生可能エネルギーなのか?― 風力発電・バイオ燃料と生物多様性’というタイトルの重要なワークショップがありました。

再生可能エネルギー源は化石燃料から気候に優しい低炭素社会への移行に不可欠です。しかしながら、殆どのバイオ燃料、大規模な水力発電、更には場所の選定が良くない風力発電など幾つかの技術は、送電線と合わせて自然に深刻な悪影響を与える可能性があるのです。

このワークショップには、ポールソン・ジュニア(ポールソン研究所、前米国財務長官)、ブリス・ゲスト(気候投資基金)、ラムゼイ(パーメイン地球調査会社)、シュミット・ロビンソン(バードライフ南アフリカ)らの著名人がスピーカーとなり、バードライフ会長のKhaled Iraniが議長を務めました。

このワークショップには、ポールソン・ジュニア(ポールソン研究所、前米国財務長官)、ブリス・ゲスト(気候投資基金)、ラムゼイ(パーメイン地球調査会社)、シュミット・ロビンソン(バードライフ南アフリカ)らの著名人がスピーカーとなり、バードライフ会長のKhaled Iraniが議長を務めました。

パネリストたちは再生可能エネルギー開発の活動における戦略と経験を調べ、強固で戦略的な影響アセスメント、安全対策、政策開発および気候変動に取り組む上での環境再生の重要性に対する考えを述べました。

ポールソン研究所のヘンリー・ポールソン・ジュニアは次のように述べてこのセッションを始めました。「私たちの炭化水素への依存は地球にとって群を抜いた脅威、特に気候に対する最大の脅威で、大気、水、人の健康および野生生物に害を与えます。」それに続けて彼は、「無傷の生態系は気候の影響に対する重要な防御装置であり、それに加えて、無傷の生態系は生命に生きる意味を与えます。再生可能エネルギーを主流にするためにはどのようにインフラを構成し位置を決めるか、また、どの技術を使うかを計画することが、民間部門が再生エネルギー用の資金を活用するための公的資金の必要性と同様、非常に重要です。」と強調しました。

気候変動基金(CIF)管理部門のプログラム・マネージャーのパトリシア・ブリス・ゲストは「私個人としてはCIFが資金を提供している風力発電プロジェクトが、どのように風力発電が自然保護と両立できるかの究極的な基準になることを熱望しています。私たちは、国家間の保護活動、国際開発金融機関、プロジェクト開発、保護活動専門家およびNGOの育成・助長を開始することにより、私たちは危険への関心と理解を高め、パートナーを解決策に対して敏感にさせ、重要な発展途上国間の交換を助長させることが出来ると信じています。私たちとバードライフのパートナーシップはこの話し合いにとって重要で、私たちはCIFのパートナーの間で教訓と新たな実践を広めるために引き続きバードライフと共に活動を行うことを約束します。私たちは環境に優しい再生可能エネルギーの規模を拡大する解決策を求めていますので、自分たちの役割を果たすためにもバードライフとの協力が続くことを期待しています。」と強調しました。

バードライフは生物多様性の保護に敏感な再生可能エネルギーの開発を信じていますが、それは厳密な科学、正当な戦略計画、最善の実施と、保護活動の必要事項が満たされ温室効果ガス(GHG)が効果的に減らされることを担保する政策に基づくものでなければなりません。

Khaled Irani会長は「容認できない生態系への害を伴わない大規模で急速な再生可能エネルギーの展開は可能です。しかし、それには現場に居る全ての人々の多大な努力、傾倒、協力と現在の政策やその実施に対する大幅な変更が必要です。バードライフはこれが実現するために主な関係者との協力を続けることを歓迎します。」と締めくくりました。

 

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