自然保護活動のカレンダーで最も活気のあるイベント‘バードライフ世界大会’がオタワで開幕

120以上の国の自然保護活動家、政治家、ビジネス関係者が6月19日、世界最大で最速の成長を遂げている自然保護団体のパートナーシップの世界大会のためにカナダのオタワに集まります。

バードライフ・インターナショナルは世界最大の自然保護のパートナーシップで、世界中に1ヶ国に1つのパートナーを持ち、1300万人のメンバーとサポーター、7000の地域保護グループ、7400人のスタッフを有しています。

2013年のバードライフ世界会議は二つの大きな記念イベントがあり、一つは創立90年の祝い、もう一つはパートナーシップ体制の創設20年です。祝典はバードライフ名誉総裁高円宮妃殿下のご臨席、カナダ人作家のマーガレット・アトウッド、グレーム・ギブソンご夫妻のご出席の下に行われます。各種セッションやワークショップへのゲストや参加者には世界のビジネス界や自然保護活動の著名人が含まれ、その中には前米国財務長官のハンク・ポールソン、IUCN(国際自然保護連合)会長のJulia Marton-Lefèvre、生物多様性条約事務総長のBraulio Ferreira de Souza Diasやバードライフの活動に対する主な資金提供者の代表が挙げられます。

今回カナダの二つの共同パートナー、バード・スタディ・カナダとネーチャー・カナダが主催するバードライフ世界大会は、5年に一度開催されるイベントで、世界中の保護活動のリーダーや他部門の協力者が一堂に会し、生物多様性の喪失と環境の劣化という世界的な問題に対する革新的なアプローチを共有します。

世界大会では‘バードライフ2020年戦略’が発表される予定で、これは種を守り、サイトと環境を保全し、生態系の持続性を助長し、人々を強化するためのパートナーの目標を設定するものです。

‘バードライフ戦略’は9つの世界プログラムにより行動に移されます。今回の世界大会で導入される新しいプログラムには、自然保護を通して貧困の軽減と持続可能な開発に関連する問題と取り組む‘地域強化’と、‘外来種プログラム’があり、後者については既に太平洋地域でげっ歯類や他の有害外来種の駆除で生態系の健康と島民の生計を改善しつつあります。

パートナーシップはこれまでのプログラムの進捗状況を報告する予定です。例えば‘希望の森’プログラムは熱帯地方の面積合計550万ヘクタールにおよぶ22ヶ所のサイトで森林破壊に取り組んでいます。‘絶滅阻止プログラム’では‘種の保護者’が定められ、59種の絶滅危惧ⅠA類と11種の絶滅危惧ⅠB類への活動が行われ、合計537種の危惧種がバードライフのパートナーシップによる活動の恩恵を受けています。

また、‘世界の鳥の現状’の第3版が刊行される予定です。サブタイトル‘変わりゆく世界のインジケーター’の、事実が詰められ、厳しい内容のこの小冊子は世界の鳥の現状、そして地球の居住性が急速に悪化していることを説明しています。しかし良いニュースもあります。保護活動の実証作業と‘世界の鳥の現状’は、あらゆる自然を守るための年間コスト(驚くほど低い)の数字を掲載し、この資金をどこでどのように使うべきかを示しています。

世界大会のプログラムには外部からの参加者にも公開される17のワークショップがあり、その中には、バードライフの戦略的ビジネス・パートナーであるRio Tinto, CEMEX および HeidelbergCement各社からの寄付による“生物多様性のためのビジネス: 共同作業”が含まれています。

「この私たちのパートナーの集まりは保護活動を行う人々を、単に自然のためだけでなく、自然に依存している人のコミュニティのためにも結集させるものです。世界大会の雰囲気は精力的で活気のあるものになるでしょう。」と今回で退任する予定のバードライフ会長ピーター・シェイは言いました。

 

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