トルコでモモイロペリカンを発見

トルコの上空を飛ぶモモイロペリカン

最近、欧州のモモイロペリカンの渡りの中継地が、トルコで発見されました。トルコのバードライフ・パートナーDoğa Derneğiが行ったカウント調査で15,000羽を超えるペリカンが春の渡りの途上で採食やねぐらにつくため、カラジャベイ氾濫原に立ち寄っていることがわかったのです。

 

マルマラ海は世界で最も小さな海かも知れませんが、愛鳥家にとっては非常に大きな発見の場所です。15,000羽以上のモモイロペリカンが春の渡りの大旅行で休憩をとる重要な中継地なのです。トルコ北西部のマルマラ地方のカラジャベイ氾濫原にあるこのサイトは、少なくとも欧州のモモイロペリカンの半数、世界の個体数の5%を支える世界的に重要な場所です。この湿地はニシハイイロペリカンやブロンズトキなどの他の水鳥にとっても重要な場所と考えられています。

 

 

この発見はDoğa Derneği(トルコのパートナー)が最近行った、アフリカ・ユーラシア・フライウェイ沿いの国を通過する渡り鳥を保護するために実施されている、進行中の活動の一環としてなされたものです。2017年「フライウェイの守護者」競技による資金支援により強化された野鳥の密猟に対する教育とコミュニティ支援活動の一環として、Doğa Derneğiはカラジャベイの当局や他の地元グループと協力して、渡り鳥のモニタリング活動を行って来ました。その3日間にわたる組織的なカウントによりこの偉大なペリカンの発見がなされたのです。

 

 

カラジャベイ氾濫原にあるこの小さな湿原は、この時まで気づかれることがありませんでした。しかし現在では、モモイロペリカンの巨大な群がフライウェイを旅する間に、約1週間、採食とねぐらにつくために過ごす重要なサイトとして認識されています。地元の鳥の専門家達は、ペリカンがこのエリアを使い始めるのは3月中旬で、カウントが行われた4月の第1週にピークになることに気づきました。それ故、このエリアを利用するペリカンの実際の個体数は、カウントされた15,000羽よりはるかに多いと考えられ、本種の欧州の全個体数と同程度の可能性さえあるのです。

 

 

これはまだ始まりに過ぎません。Doğa Derneğiの本部長Dicle Tuba Kilicが指摘するように、「この脆弱なエリアで何か壊滅的な出来事が起きれば、欧州及び世界での本種の深刻な減少になりうるので、この発見は私たちに新しい保護活動の課題をもたらします。」現在このサイトには何らの公的な保全の形態がないので、Doğa Derneğiはカラジャベイ氾濫原の好ましい保全状態を確保するための活動を続けて行きます。

 

報告者: Burak Özkırlı & Gui-Xi Young

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