ポルトガルでの海鳥の保護活動で、ツーリズムはどのように重要な役割を果たすことが出来るか

写真提供:Nuno Oliveira

1月以来、ポルトガル鳥類研究学会(SPEA: ポルトガルのパートナー)はマーリン・ボート・ツアーズ社と共同で海上における鳥のモニタリングを行っています。

リスボンの西に位置するCabo Raso海洋IBAやリスボン北西部のBerlengas島IBAあるいは海岸沿いの5~6日間の船旅で、観光客はバードウオッチングを楽しむと共に、繁殖、越冬、あるいは渡りをする種など数種の海鳥をモニタリングして調査に貢献します。このようなデータはポルトガルの沿岸水域にやって来る海鳥の数を調べ、海鳥の生存に影響を与える主要因を明らかにするために大切です。たとえば、最近のデータによりポルトガルの水域が絶滅危惧ⅠA類のバレアリックミズナギドリ(和名未定につき仮称)の越冬地として最重要な場所であることを明らかにしています。しかし、別の研究では漁業による混獲問題が懸念されています。このことは適切な海鳥のモニタリング・スキームの実施が必要であることを示すものです。

長さ15メートルの快適な船上で観光客は海上で鳥をモニターする方法を学びながらカウントの手伝いを行います。どの航海も素晴らしいサプライズが一杯で、特に遠洋の航海や数日間の旅で海鳥を船に集めるために撒き餌が使われる時は写真を撮影する絶好の機会となります。船には熟練した鳥の専門家が乗船していて海鳥を見つけたり識別するのを手伝います。

観光客の支援があってはじめてSPEAとマーリン・ボート・ツアーズ社はこの重要なモニタリングを続けることが出来ます。調査の予定と旅行代金はSPEAのウェブサイト www.spea.pt でご覧いただけます。SPEAは一日あるいは一週間の調査をお手伝いいただける方を歓迎しています。

 

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