インドで新たな鳥の重要生息地を確認

カササギサイチョウ
写真提供: © Uday Kiran

これまでにバードライフにより12,000ヶ所を超えるIBA(鳥を指標とする重要生息環境)が特定されています。IBAは、世界の重要な生物多様性の高い地域をまとめた世界最大のリストです。私たちはこれからも、隔絶し、荒涼とした地域でも調査を続け、IBAの数は増え続けるでしょう。最も新しいIBAはパピコンダ国立公園です。インドの東海岸に沿って延びる山地、東ガーツ山脈にある深い森の渓谷と急峻な丘から成る面積1,012平方キロメートルの場所です。

このIBAはCLP(保護リーダーシップ・プログラム)が資金援助する東ガーツ山脈における哺乳類の調査で特定されました。この地域の熱帯雨林は生物多様性のホット・スポットであり、絶滅の危機にある動植物が多数生息していますが、残念なことに地元の極端な政治グループ「ナクサル党(武装革命を目指すグループ)」の活動地域でもあることから、長い間この地域での調査活動は危険なことでした。けれども最近になって危険度が低下し、再び調査活動を行うことが出来るようになったのです。

ATREE(生態学・環境調査のためのアショカ・トラスト)により行われたこの調査の主な目的は、景観の変化と生息環境の劣化によるこの地域に生息する哺乳類への影響を評価することでした。しかしながらこのプロジェクト期間中にATREEはBNHS(ボンベイ自然史協会: インドのバードライフ・パートナー)と共同で一週間に亘り鳥の集中的な調査も行ったのです。ムラサキモリバト(絶滅危惧Ⅱ類)、キノドヒヨドリ(同)、インドアジサシ(絶滅危惧ⅠB類)、カササギサイチョウ(準絶滅危惧種)などの多くの世界的に危惧される種が観察されました。さらに絶滅危惧ⅠA類のモリコキンメフクロウが同公園の北側の境界付近で観察されました。これらの結果から、調査を行った研究者たちはこの国立公園のサイト評価とIBAに相応しいとの宣言をすることが出来ました。けれどもこの生まれたばかりのIBAは早くも危険な状態にあります。隣接地での農場の拡張、山火事、狩猟、採鉱、および国立公園の東側の境界近くを流れるゴーダーヴァリ川を堰き止めるインディラ・サガール多目的ダムの建設などがこのIBAの脅威となっています。

 

報告者: Alex Dale

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