シマアオジの保全に向けて日本鳥学会大会で自由集会を開催しました

シマアオジはスズメに似た小鳥で、かつては北海道からフィンランドまで、アジアの北部などで普通に見られる種でした。けれども渡りのルート上での狩猟により、この30年の間に90%も個体数が減ってしまいました。現在では北海道ではほぼ絶滅と深刻な状態となっています。

バードライフは、9月18日、兵庫県立大学で行われた2015年度日本鳥学会大会で、自由集会「急速に減少するシマアオジ Emberiza aureola と、その回復方法の模索」を主催し、講演者として環境省自然環境局野生生物課の辻田香織氏、北海道立総合研究機構の玉田克巳氏に出席していただきました。集会ではシマアオジの北海道個体群の減少について懸念が示され、その保護対策について意見交換を行いました。9月末にはバードライフ職員が北京に出張し、中国国家林業局、中国国家バンディングセンター、中国鳥類学会を訪問しましたが、各機関はシマアオジの減少について深い懸念を表明し、種の保全のために日本と協力したいと述べています。シマアオジの保全に向けて、さらなる情報収集やヒアリングを行っていく予定です。

 

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