環境団体は生物多様性保全のための資金獲得に対する新しい国際合意を歓迎します

韓国ピョンチャンで開催されていた、生物多様性条約第12回締約国会議(CBD COP12)は17日に閉会しました。COP12の開始にあたり、バードライフ・インターナショナル、コンサーベーション・インターナショナル、ザ・ネイチャー・コンサーバンシー、WWFの4団体が共同で資金動員に対する要望書をだしましたが、採択され、生物多様性の保全に対する財源に関して、いくつかの前進がありました。

COP12では、持続可能な開発の中で生物多様性が果たす基本的な役割を参加国が認識するとともに、財源の不足がCBDの主要な3つの目的の達成を困難にさせている状況が明らかになりました。

会議の初日に公表された世界生物多様性概況第4版(GBO4)では、生物多様性の損失と生態系の劣化を防ぐために、財源確保を含む緊急の行動が必要なことが記載されており、議論の中心となりました。

財源の問題に関する10日間にも及ぶ長く困難な交渉の末、COP12の最終日には、先進国は2015年までに生物多様性に関する国際的な資金の流れを2倍にし、少なくとも2020年まではその水準を維持することを決定した、COP11(インド・ハイデラバード)における合意事項を再確認しました。また、その他の主要な結果として、すべての政府により、愛知目標の効果的な履行のために国内資源を増加させ、資金格差を減らす手立てを見つけ出す決定が下されました。

参加国は、途上国がすべてのソースから新しい財源を獲得しやすくするため、能力形成のために更なる財源の提供を奨励すると表明しました。最後に、生物多様性に悪影響を及ぼす補助金を廃止、もしくは生物多様性保全に効果的かつ影響力のある施策へと見直す努力を早急に実施することも合意されました。

【共同声明】バードライフ・インターナショナル、コンサーベーション・インターナショナル、ザ・ネイチャー・コンサーバンシー、WWF

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